【体験談】トラック運転手のストレスとは?原因は?元トラガールが対策と解消法を解説

トラック運転手は、とても楽しくやりがいのある仕事です。学歴や年齢に関係なく挑戦できる仕事でもあるので、転職の選択肢として検討されている人もいるのではないでしょうか?

トラック運転手はストレスの多い仕事と思われがちですが、抱えるストレスにはそれなりの原因があります。トラック運転手の抱えるストレスの原因と解消法について、元トラガールの筆者が経験を交えてくわしく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

トラック運転手が抱えるストレスの原因

トラック運転手の抱えるストレスには、れっきとした原因があります。仕事上、どんなことがストレスになるのか、代表的な例をピックアップして紹介しましょう。

長時間の運転

運転の好きな人でも、長時間の運転を続けているとストレスを感じることがあります。車の運転は思っているより気を遣いますし、運転する車両が大きければ技術も必要です。

職業運転手として、安心・安全な運行を行わなければならないため、マイカーの運転よりも数倍疲れます。特に、夜間の運行は景色が見えず、道路照明灯やテールランプをひたすら追いかけるような状況なので、変化がありません。

夜間の高速道路を何時間も運転していると、目が疲れたり、肩が凝ったりします。長距離の運転手の場合は、長時間の運転をストレスと感じることが少なくないでしょう。

荷待ちなどの拘束時間

荷待ちや荷降ろしの順番待ちなど、長い拘束時間もストレスの原因です。大規模なデポや現場への配送などは他社のトラックも多く来るため、荷降ろしの順番待ちが発生します。

荷待ちの時間も荷主によっては何時間も待たされることがあり、その間はトラックで待機していなくてはなりません。法律の改正によって、荷待ち時間の削減が推進されていますが、まだまだ拘束時間が多いのが現実です。

短気な人や待つことが苦手な人にとっては、荷待ちなどの拘束時間はこれ以上ないストレスと感じてしまうことがあります。

他の車の運転手

たまにいませんか?後ろで走っていて「失敗した!」と思うほど、運転が下手な人。無駄にブレーキを踏んだり、いつまでもウインカーを出しっぱなしにしたり、高速道路を50km/h以下で走ったりしている他の車は、トラック運転手にとってものすごいストレスです。

筆者はかつて、ウインカーも出さずに進路変更をしてきた高齢ドライバーに、トラックをぶつけられたことがあります。警察を呼ぼうとすると「今度事故を起こしたら免許取り消しになるから、警察には連絡しないでくれ」と懇願されました(もちろん通報してやりましたが……)。

とんでもないマイカードライバーはたくさんいます。ルールを守らない非常識な運転や、テクニックに欠ける運転をする他の車の運転手は、トラック運転手のストレスの原因です。

睡眠不足

睡眠不足は、トラック運転手のストレスの大きな原因です。車中泊では疲れが取れないという人は多いですし、身体が疲れているのに十分な睡眠がとれない状況だと、人はイライラします。

普段気にならないことでも腹が立ってしまうのは、睡眠不足が原因のことも多いです。トラック運転手は楽な仕事ではありません。

睡眠不足にならないように努めていても、ストレスの原因になってしまうことも考えられます。

仕事に見合わない給料

とてもキツイ仕事をしているのに給料が安い……仕事に見合わない給料の会社に勤めていると、給料に対するストレスが溜まります。

運送会社は本当にピンキリです。もちろん、仕事に見合った給料を出す会社だってあります。

ただ、中にはブラックと呼ばれるような会社があることも事実です。安い給料でこき使うケースも存在するのです。「こんなに働いているのに」「こんなにキツイのに」「給料が安すぎる!」というのは、何物にも替え難いストレスになるでしょう。

事故・渋滞などの交通事情

事故や渋滞など、延着に直結するような交通事情は、トラック運転手ならではのストレスです。休日や連休など、あらかじめ渋滞が予想されるような期間は、早めに出発する・混雑する道を避けるなどの対策が取れます。

しかし、急に起こる事故や原因のわからない渋滞などは、回避する手段がないため、本当にストレスが溜まるのです。

普通車ならちょっとしたスペースでUターンすることも可能ですが、大きいトラックではなかなかそうはいきません。配送先に連絡を入れたとしても、時間を守らなければならないトラック運転手にとって、事故や渋滞はストレスの大きな原因になります。

コミュニケーション不足

トラック運転手は、人間関係の煩わしさが少ないというメリットがありますが、あまりにもコミュニケーションが不足してしまうと、ストレスを感じてしまいます。

筆者は最初の会社が夜間の運行メインだったので、詰所や駐車場で同僚と話す機会はほとんどありませんでした。話がしたいときは、電話を利用したり、休みの日に食事に行ったりしました。

まったく話ができない時間が長くなると、気持ちが塞いだり、何となく落ち込んだりしたものです。一人で気が楽だという反面、コミュニケーションが不足しやすいのが、トラック運転手ならではのストレスになります。

トラック運転手の上手なストレス解消法とは?

トラック運転手のストレスには、さまざまな原因があります。心身共にリフレッシュできるストレス解消法にはどのようなものがあるのでしょうか?

筆者自身の経験や、現役運転手の仲間の意見も含めて、ストレス解消法をご紹介します。

身体を動かす

ちょっとだけでも身体を動かすことは、ストレス解消につながります。PA・SAで車を停めたときに、キャビンから降りてみましょう。伸びをする、深呼吸をする、ストレッチをするなど、運転で凝り固まった身体をリフレッシュさせてあげてください。

筆者が仲間にすすめられたのは、何とラジオ体操でした。ラジオ体操は、全身の筋肉をバランス良く使う体操だそうです。音楽がなくても、子供のころに覚えたラジオ体操をきちんとやるだけで、身体は相当リフレッシュされると教えられました。

長時間の運転は、身体に負担を与えています。少し体を動かすことで気分がスッキリするので、ぜひ試してみてください。

気の合う仲間と話をする

気の合う仲間と他愛もない話をすることは、ストレス解消に大きく貢献します。仕事の愚痴や上司の悪口、家族の話、差しさわりのない話などをして、笑ったり一緒に怒ったりするだけで、気持ちが軽くなるものです。

特に、嫌なことがあったときは一人で抱えず、誰かに話してしまいましょう。聞いてもらえるだけでも全然違います。

注意したいのは、話をする相手は「気の合う」人だということです。変に批判されたり、意見をされたりして余計にストレスが溜まることがあるので、相手を選んでくださいね。

好きな音楽を聴く

トラック運転手には音楽好きな人が多いですが、自分の好きな音楽を聴くことで、ストレスを忘れられることがあります。演歌・ポップス・ロック・ジャズ……筆者の仲間たちもそれぞれ好きなジャンルがあり、スマートフォンやCDなどで音楽を楽しんでいました。

一人のときは大きな声で歌うのもおすすめです。筆者は夜間の運行で眠たいときに、思いきり大きな声で好きな歌を歌っていました。

渋滞や荷待ちなどのときも、好きな音楽を聴くことで、気が紛れることが多いもの。好きな音楽を聴くことは、絶好のストレス解消法といえます。

趣味を持つ

仕事でのストレスを忘れられるような、趣味を持つことも有効な解消法の一つです。筆者は写真が趣味で、時間のあるときには道中で景色を撮影することが楽しみでした。

筆者の友人もそれぞれに趣味があり、忙しい毎日の中でもホッとできる瞬間を持っていたものです。「無趣味だ」といっていた同僚は、車の運転だけは大好きで、車好きが高じて整備士並みの知識と技術を身につけていました。

趣味と実益を兼ねるとは正にこのことだと思いますが、何か自分の好きなことを探して気分転換を図ることは非常に重要です。

睡眠をしっかりとる

どんな仕事も、体調を整えなければ万全の状態で勤務することはできません。特に、トラック運転手の場合は、ホワイトカラーの仕事と比べて生活が不規則になりがちという特徴があります。

睡眠をしっかりととり、睡眠不足の状態を解消するように努めるようにしましょう。睡眠不足になると、イライラすることで余計にストレスを抱え込むことになります。

筆者は長距離運行の際、よほどの事情がなければ、眠い時には無理をせず仮眠をとるようにしていました。車を停めて20~30分程度でも仮眠をとると、気分がスッキリとしたものです。

休みの日に無理なスケジュールを入れたり、運行前に夜更かしをしたりしないよう、自己管理も必要になります。

ストレスを抱えないために!トラック運転手に向いている人の特徴

トラック運転手は、向き・不向きがハッキリとしている仕事です。トラック運転手に向かない人の場合、想像以上にストレスが溜まってしまう可能性があります。

これから転職を検討される人に向けて、トラック運転手に向いている人の特徴を紹介しましょう。

運転が苦にならない

運転が苦にならない・運転が好きという人は、トラック運転手に向いています。

トラック運転手の仕事は、大半が車を運転することです。特に、長距離の運転手の場合は、他の職種よりも運転する時間は長くなります。

運転が苦手な人が、トラック運転手の仕事に就くのは厳しいです。運転が好きなこと・運転が苦にならないことは、トラック運転手になるための条件といっても良いでしょう。

体力がある

トラック運転手の仕事は、楽な仕事ではありません。どんな職種でも体力を使いますし、運転は思っているよりも疲れます。

体力に自信がある人は、少々キツイ仕事でもこなすことができるので、トラック運転手に向いているといえるでしょう。反対に、体力に自信のない人や腰・肩・腕などに持病のある人は、トラック運転手の仕事によって悪化したり、体調を崩したりすることもあります。

体力があると思える人の方が、トラック運転手には向いています。

一人が好き

一人が好きな人・孤独が好きな人は、トラック運転手の仕事でもストレスが溜まりにくいでしょう。基本的に一人の時間が多いため、常に誰かとコミュニケーションを取りたい人や、他人との接触を求める人は、トラック運転手には向いていません。

コミュニケーションをまったく取らないわけではありませんが、他の仕事に比べると非常に少ないことが特徴です。一人が苦手な人は、ストレスフルになってしまう可能性があります。

打ち込める趣味がある

打ち込める趣味がある人は、ストレス解消が上手です。トラック運転手が抱えがちなストレスにも、うまく付き合っていくことができるでしょう。

仕事とは関係ない趣味でも、仕事に活かせる趣味でも、好きなことがある人は気分転換ができるため、ストレスを溜めることも少なくなります。

何でも話せる仲間がいる

何でも話せる仲間がいると、ストレスは半減します。仕事の愚痴を少し聞いてもらうだけでも、気持ちが軽くなり、「また頑張ろう」と思えるものです。

トラック運転手は同僚と話をする時間は限られてしまいますが、朝の挨拶を交わすだけでもストレスの抱え方が異なります。筆者は、同僚に恵まれていて、嫌なことがあったときや、納得のいかない対応をされたときなどは、愚痴を聞いてもらいました。

自分一人で悩んだり、腹を立てたりする時間がもったいないと思えたりするほど、同僚に話を聞いてもらうことで気持ちが落ち着いたものです。短い時間でもコミュニケーションを取り、気の合う仲間を見つけることも大切といえます。

気が長い

すべてにおいて短気な人は、トラック運転手には向いていません。気が長く、悠然と構えていられる人の方が、向いているといえるでしょう。

短気な人は、ちょっとしたことでイライラし、自分からストレスを抱えにいきます。荷待ち時間が長い、渋滞がすごい、他の車が気に入らない……挙げればきりがないほど、ストレスのもとを自ら作ってしまうためです。

また、気の短い人はモラルやマナーに欠ける傾向があります。イライラして、他の車にあおり運転をするような運転手は、社会の迷惑です。

多少のことではイライラしない、気の長い人ならトラック運転手のストレスともうまく付き合えるでしょう。

まとめ

トラック運転手の仕事には、運転手ならではのストレスがあります。トラック運転手のメリットが、ストレスにつながってしまうケースも少なくありません。転職を検討する際は、トラック運転手の仕事の特徴を理解し、自分にストレス耐性があるかどうかを見極めることが大切です。

トラック運転手のストレスも、さまざまな解消法があります。自分なりの解消法を見つけ、心身を労わることを心がけるようにしましょう。

トラック運転手の仕事は、ストレスもつきものですが、やりがいのある楽しい仕事です。トラック運転手への転職を検討されている方は、ぜひ「ドライバーコネクト」にご相談ください。きっと自分に合ったトラック運転手の仕事が見つかるはずです。