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志望動機に直結!ルート配送の特徴とは
トラックドライバーにはさまざまな職種があり、ルート配送はその中の一つです。明確で好印象を与える志望動機を書くには、ルート配送の業務に関する詳細を知っておくことが大切といえるでしょう。
最初に、ルート配送はどのような仕事なのか、押さえておきたい特徴を解説します。
就業時間が決まっている
ルート配送は、就業時間が決まっていることが特徴です。
トラックドライバーというと、「残業時間が多い」「休日が少ない」「拘束時間が長い」といったネガティブなイメージが先行しがちですが、同じトラックドライバーでもルート配送の場合は勤務体系が異なります。
ルート配送とは、決まった荷主から荷物を預かり、決まった配送先へ荷物を届ける仕事です。そのため、毎回違う配送先へ運搬をすることがありません。始業時間と終業時間がハッキリとしており、長時間の残業などはないのがメリットともいえます。
給与が安定している
ルート配送は給与が安定していることも特徴です。
歩合給や手当の多い長距離ドライバーなどは、稼働日数や走行距離などによって、給与が変動します。これは基本給と歩合給・手当の割合が同率に近いのが原因です。
しかし、ルート配送の場合は、歩合給や残業手当などがない分、基本給が高めに設定されています。長距離ドライバーよりはもらう額面が少ない可能性はありますが、その分マイナスに影響される要素も少ないため、安定した給与をもらうことができます。
長距離の運転が少ない
ルート配送は主に短~中距離がメインです。長距離の運転はあまりありません。
また、決まったルートを走ることがほとんどなので、知らない道を走るということも少ないことが特徴です。長い距離の運転が苦手な方や知らない道を走ることに不安を感じる方には、非常に適した職種だといえます。
未経験でも挑戦しやすい
ルート配送は、異業種からの未経験者の転職にも向いています。
- 同じ道を走るため土地勘がなくても道を覚えることができる
- 普通免許で運転できるトラックを使用することが多い
という特徴があることが理由です。ルート配送の転職者には、前職が営業職だった人や飲食関係だった人など、さまざまな業種の人がいます。未経験でも挑戦しやすい職種であることも、特徴といえるでしょう。
普通免許だけでも就業が可能
ルート配送の場合、大型免許やけん引免許など、特別な免許がなくても就業できる企業がたくさんあります(※道路交通法改正以前に免許を取得している場合に限る)。ルート配送では普通免許で運転できるトラックを利用しているケースが多く、改めて免許を取りにいかなければいけないという手間はありません。
4tクラスまでのトラックを乗りこなせれば、問題なく就業することができます。
4つのステップで好印象の志望動機が書ける
志望動機は、一種の作文です。そのため、いきなり書き始めても、「言いたいことが書けなかった」「支離滅裂で何がいいたいのかわからなくなってしまった」という失敗が起きやすいもの。
志望動機を書く際には、きちんとしたステップを踏んで書き進めていくことがポイントです。どのようなプロセスになるのか、書き始めから順番に解説していきましょう。
2=1+1の法則
志望動機は2=1+1の法則が重要です。
【2=1+1の例文】
私はミカンが大好きです。なぜならば甘味と酸味のバランスが抜群だからです。
【1+1=2の例文】
私は酸っぱさと甘さのバランスが取れているので、ミカンが大好きです。
結論を先に持ってくる2=1+1の法則の文章の方が、簡潔で、言いたいことが印象に残らないでしょうか?この法則は論文などにも使われることが多く、先に結論を持ってきて、そのあとに肉付けを行っていく手法です。志望した動機のメインになる部分を、結論として書き出し部分に使用しましょう。
骨格を作る
書き出しを決めたら、次のステップは骨格を作ることです。結論である部分から展開させて、全体の流れを決めていきます。
- 結論
- 結論を出した根拠
- その会社を選んだ理由
- 入社後の目標・やりたい事
オーソドックスな骨格は上記のようなパターンです。まだ文章にはせず、箇条書きでピックアップする方が、次のステップに進みやすくなります。
具体的な肉付け
おおまかな骨格が作れたら、次に一つひとつの項目に肉付けをしていきましょう。志望動機は具体的であればあるほど好印象を与え、やる気をアピールすることができます。
「なぜそう思ったのか」「何がきっかけだったのか」「どんなエピソードがあるのか」などを箇条書きにしたポイントに足していくことが大切です。あまりにもたくさんの肉付けをしてしまうと、志望動機が膨大な量になってしまうので、エピソードはたくさん盛り込みすぎないよう注意してください。
「なぜうちの会社なの?」の答えを導き出す
具体的な肉付けが終わったら、最終段階として「なぜうちの会社なの?」の答えが導き出せているかを確認しましょう。
「なぜうちの会社なの?」は、転職者の場合、面接で必ず聞かれる質問です。採用担当者は志望動機のこの部分を一番知りたいと思っています。
その答えが最終的に志望動機のまとめとして導き出せるよう、修正を行ってください。
ルート配送の志望動機で注意したいポイント
トラックドライバーのルート配送の仕事に転職するとき、書く志望動機はどんなことに注意したら良いのでしょうか?注意したい3つのポイントを解説します。
ネガティブな内容はNG
ネガティブな内容は絶対に書いてはいけません。特に、前職の退職理由は、実際にネガティブなものだったとしても、できるだけポジティブな表現に置き換える必要があります。
退職理由 | ポジティブな言い換え例 |
---|---|
人間関係が悪かった | 周囲と協力しながら仕事がしたいと思ったので~ |
上司が悪かった | 自分の良いところを活かした仕事がしたいと思ったので~ |
実績を評価してもらえなかった | 自分のポジティブな面を発揮したかったので~ |
ネガティブな退職理由をポジティブな表現に言い換えるだけで、与える印象は天と地ほども異なることがわかります。少しでも好印象を持ってもらえるよう、ネガティブな内容は書かないようにしましょう。
アピールポイントをしっかりと記載する
自分のアピールできるポイントをしっかりと記載することも大事なポイントです。
- 体力に自信がある
- ドライバーとしてのスキル・経験がある
- 運転が好き
- コミュニケーション能力が高い
ここで注意したいのは、ルート配送の業務内容に活かせるアピールポイントかという点です。必要のない資格やスキルはアピールポイントになりません。ルート配送の業務に活かせるのかどうかという視点で書くようにしてください。
企業研究は絶対に怠らない
自分の応募する会社については、企業研究を必ず行うようにしましょう。
- 業態
- 企業規模
- 資本
- サービスの対象者
- 企業理念
- 代表取締役の氏名
- 設立
- 事業拠点
などは最低限知っておきたい項目です。
面接だけではなく、志望動機も企業研究をしているかどうかは、採用担当者に伝わります。
転職の場合はどうしても待遇にポイントを置いてしまいがちですが、待遇面だけを見ているのはNGです。「なぜこの会社?」という問いの答えが出るように、企業研究を突き詰めていきましょう。
ルート配送への転職・参考にしたい志望動機の例文
「ポイントはわかったけれど、実際にどんな風に書いたら良いのかわからない!」という方のために、参考となる志望動機の例文を紹介します。
例文①:経験者の転職のケース
ドライバーの経験を活かして、ルート配送でお役に立ちたいと思い応募しました。以前〇〇でドライバーの仕事をしていたので、トラックの運転経験はあります。中型免許とフォークリフトの免許は取得済みです。安全運転を心がけて、プロとしての自覚をもった仕事を行っていきたいと思います。
この例文のポイントは、経験則をアピールし、即戦力になれることを明記しているところです。経験者であれば、どのように役に立つことができるのか、自分には何ができるのかをアピールすることで、他の応募者に差をつけることができます。
例文②:未経験者の転職のケース
前職はスポーツ関係の仕事をしていました。体を動かす仕事をしていたので、体力には自信があります。車の運転が好きで、プライベートでもよく運転しますが、乗用車では事故や違反の履歴はありません。新しい世界ですので、1日も早くお役に立てるよう、一生懸命仕事に取り組んでいきたいです。
未経験の転職のケースですが、前職のメリットをうまくルート配送のメリットにつなげているところがポイントです。事故や違反の履歴がないというアピールポイントも的確で良い着眼点といえるでしょう。
まとめ
履歴書の志望動機は、作文のようにある程度構成を練り、肉付けをしながら最終的なまとめに入らなければいけません。
ルート配送はトラックドライバーの中でも、挑戦しやすい職種です。志望動機を書くときの注意点を守り、ルート配送の特徴や応募先の企業についての知識を得ることがポイントになります。
トラックドライバーの仕事には、選択肢がたくさんあります。より良い転職につなげるために、ぜひ当サイト「ドライバーコネクト」にご相談ください。きっと自分に合ったトラックドライバーの仕事が見つかるはずです。
参考: