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採用担当者はどこを見ている?志望動機のチェックポイント
採用の可否を決定している採用担当者は、どの会社にも存在します。多くの転職希望者を見ている担当者ならではのチェックポイントがあり、応募者の熱意がうまく伝わらなければ書類選考で落とされてしまうことも考えられるでしょう。
採用担当者は志望動機のどんな点を重要視しているのか、3つのチェックポイントを紹介します。
なぜこの会社なのか?
「数多くある会社の中から、なぜこの会社を選んだのか」という点は、採用担当者が必ずチェックしているポイントです。
- 給料が高いから
- 勤務条件が今より良いから
- 福利厚生制度が整っているから
など、条件面を前面に出している志望動機は、採用担当者にとってNGです。理由は、同条件もしくはさらに好条件の会社があれば、簡単に転職してしまうというイメージを与えてしまうからです。
転職者にとっては条件の改善や好待遇が最大の転職理由かもしれません。しかし、採用担当者は「なぜこの会社を選んだのか」という問いに対する答えを望んでいます。
どんなことができるか?
応募者がどんなことができるのか、資格やスキルだけではなく将来的な意欲が採用担当者にとってはポイントになります。
トラックドライバーになるためには、当然トラックを運転できる免許が必要です。しかし、採用担当者は、免許だけではなく、今までの職歴や経験を活かして、どんなことをしたいのか・どんなことができるのかを知ろうとしているのです。
同業種からの転職希望者は、どんな職種でどんな実績を築いてきたのか、異業種からの転職希望者は、トラックドライバーや運送会社に活かせる経歴や努力があるのかという点を見られています。
会社に貢献できる人材か?
採用担当者が望んでいるのは、会社に貢献できる人材の採用です。運送業界は深刻な人材不足に悩まされていますが、誰でもできるという簡単な仕事ではありません。
- 長く働き続けてくれるか
- 荷主や配送先と良い関係が作れるか
- 事故を起こさずマナーを守った運行ができるか
など、運送会社ならではの着眼点があります。
トラックを運転するだけがトラックドライバーの仕事ではないので、会社全体の事業に対して貢献できる人材かどうか、会社のイメージを壊すことはないかというポイントも重要視しています。
トラックドライバーの転職でアピールしたい志望動機の内容
志望動機では、いかに自分をアピールすることができるかが大事な要素になります。トラックドライバーへの転職活動を行うときに、ぜひ盛り込んでほしいアピールポイントを3つ紹介します。
経験則
同業種からの転職の場合は、経験則をアピールポイントとしてください。
- 前職の職種
- 配送先
- 扱った荷物の種類
などは、採用担当者が知りたいと思っている部分です。また、取得した資格やトラックドライバーとして活かせる資格や免許の勉強(取得)中という点も、大きなアピールポイントになります。
異業種からの転職の場合は、
- トラックドライバーに転職を考えたきっかけ
- トラックドライバーになるために努力していること
- トラックドライバーの仕事に活かせる資格
などを経験則としてアピールしましょう。
資質
どの仕事でも同じですが、トラックドライバーにも向いている資質というものがあります。
- 運転スキル・センスがある
- コミュニケーション能力が高い
- 体力がある
- ストレスに強い
- マナー・モラルを守る
自分がトラックドライバーに向いている資質があると思う方は、具体的なエピソードを用いてアピールしてください。
たとえば、運転が好き・トラックドライバーではないけれど営業でかなりの距離を運転したなどは、異業種からの転職でも歓迎されます。車いじりが趣味で、多少の故障であれば対応できるなどということも、アピールできるポイントです。
自分の資質を見極めて、トラックドライバーに向いていると思う点があれば、前面に出してアピールしましょう。
前向きな姿勢
前向きな姿勢を持っている人は、トラックドライバーでも大歓迎です。
仮に未経験だったとしても、一生懸命・真面目に仕事に取り組もうという姿勢は、採用担当者から評価されるもの。採用担当者は、自社のニーズにマッチする人材を採用したいものです。
- しっかりと企業研究を行っている
- トラックドライバーの仕事に就きたい理由が明確になっている
- 入社後のビジョンをきちんと持っている
以上のようなアピールポイントがあることで、志望動機は確実にランクアップします。
運送会社が求めているトラックドライバーの人物像とは?
運送会社の採用担当者は、トラックドライバーとしてどのような人材を求めているのでしょうか?志望動機を作成する際に知っておきたい人物像を紹介しましょう。
業界・職種対する理解度が高い人
運送業界の採用担当者は、業界や職種に対する理解度が高い人を求めています。
トラックドライバーは決して楽な仕事ではありません。条件や待遇だけに魅かれて転職をした人は、「話が違う」「こんなはずじゃなかった」と辞めてしまう例も少なくありません。
定着率を上げるためにも、採用担当者はいろいろなことを理解した上で、転職を希望している人を求めています。
会社の情報収集をきちんと行っている人
転職希望者には共通することですが、応募する会社の情報収集をきちんと行っている人が望ましいです。
トラックドライバーは業種や職種によって、業務内容が大きく異なります。応募する会社の事業内容や特徴などをわかっていなければ、入社して自分がどんな仕事をすることになるのかわからないという事態に陥ってしまう可能性が大きいです。
会社の詳しいことがわからなければ、志望動機も曖昧で伝わりにくいものになってしまうでしょう。
周囲との協調性がある人
トラックドライバーには周囲との協調性も求められます。同僚だけではなく、荷主さんや配送先の人たちと接する機会があるからです。
感じの悪い人・横柄な人・ことば遣いの悪い人など、周囲とうまくコミュニケーションの取れない人は敬遠されます。トラックドライバーは一人の仕事と思われる人も多いかもしれませんが、業務内容によっては、協調性が欠かせないものになるのです。
志望動機はこう書く!忘れてはいけないポイント3選
志望動機を書く上で、絶対に忘れてはいけないポイントが3つあります。これはトラックドライバーへの転職だけではなく、履歴書の志望動機を書く上で大切なことですので、しっかりと押さえておきましょう。
結論から書く
志望動機は結論から書くことが大切です。
1+1=2ではなく、2=1+1という構成を作ります。
- 最初に自分の一番アピールしたいことを書く
- なぜそのように感じたのかを肉付けする
- 最後に結論をもう一度述べる
全体的なイメージとしては、「私は〇〇です。なぜなら~」というように、最初に結論を述べ、その後に具体的な理由を付け足していく形です。最初に結論を述べることで、非常に読みやすく、わかりやすい文章になります。
きっかけは具体的に書く
トラックドライバーを志すことになったきっかけや、その企業に応募しようと思ったきっかけは具体的に書きましょう。
「御社の企業理念に共感して……」というような曖昧な表現では、担当者に伝わらない内容になってしまいます。曖昧な文章よりは、ちょっとしたきっかけでも具体的に書いてある方がベターです。
主体性を大切にする
志望動機は主体性を大切にしましょう。
主体性とは、そもそも自分で判断して行動を起こす力のことです。言われただけのことをやる受け身の状態とは大きく異なります。
- 問題点を自ら見つけて改善案を出した
- 職場環境改善のために周囲に声をかけて協力を要請した
などが例に挙げられますが、主体性を活かして、どう企業に貢献できるのかという点をアピールしましょう。
トラックドライバー・志望動機の例文
志望動機の書き方や採用担当者の着眼点などについてご紹介しましたが、「やっぱり何をどう書いたら良いのかわからない!」という方もいらっしゃることでしょう。
そこで、最後に3つのケース別に、志望動機の例文をご紹介します。ご自身のケースにあてはめた上で参考にしてください。
例文①:同業種からの転職のケース
運転が大好きなので応募しました。以前〇〇で宅配の仕事をしていたのでドライバーの経験はあります。大型トラックのドライバーになりたくて、転職のため大型免許もすでに取得しました。安全運転を心がけて、プロとしての自覚をもった仕事を行っていきたいと思います。 |
この例文のポイントは、転職のために大型免許を取得したというところです。
ドライバーの経験はあっても、大型トラックは免許がなければ運転できません。今回の募集が大型トラックドライバーであることをきちんと理解し、自分なりに努力をしている姿勢が評価できます。
例文②:異業種からの転職のケース
前職は建築関係の仕事をしていました。仕事でダンプを運転することがあり、自分が車の運転が好きで仕事にしたいと思っていることに気が付きました。体を動かす仕事をしていたので、体力には自信があります。将来的にはけん引免許を取得して、御社のトレーラー部門で活躍できるようになりたいです。 |
この例文には、アピールポイントが多く記載されています。
まず、体力に自信があるという資質の面。そして、将来的なビジョンが描けていること、会社へどのように貢献したいのかが具体的に書かれていることです。異業種からの転職でも、まったく引けを取らない志望動機だといえるでしょう。
例文③:未経験者の転職のケース
私は前職で培った土地勘を活かし、セールスドライバーとして働きたいです。営業職で必要とされたコミュニケーション能力は、セールスドライバーでも不可欠なものであると考えています。また御社の〇〇という企業理念は、私の考えている地域貢献と同じ部分があり、△△の事業内容に関わりたいという気持ちがあります。 |
この例文は、未経験でも企業研究をきちんと行っているケースです。前職で培ったトラックドライバーでも活かせるスキルをアピールすることで、未経験であることをカバーできています。
入社後にどんな仕事をしたいのかという点が具体的に書かれていることで、職業への理解度が高いこともわかります。
まとめ
志望動機は文章で書かなくてはいけないため、ハードルが高いと感じる方も多いでしょう。
ただし、志望動機は採用担当者の注目度も高く、自分のアピールをするには最適な項目です。基本的な書き方やアピールしたいポイントをチェックし、採用担当者にささる志望動機を作成しましょう。
トラックドライバーの仕事は、選択肢がたくさんあります。より良い転職につなげるために、ぜひ当サイト「ドライバーコネクト」にご相談ください。きっと自分に合ったトラックドライバーの仕事が見つかるはずです。